皆さん、こんにちは。
調査員に花粉症の薬を運ぶ探偵、平原です。

午前に面談を終わらせ、新たな現場の下見に行って参りました。
通常の難易度の調査では、そこまで厳密な下見は行いませんが、今回は違います。
尾行の開始地点では、必ず「張り込み」を行います。
対象者が出てくるまで、じっくりと待ちます。

ただ待っていればいいのか?全く違います。
その場に溶け込み、違和感なく待ち続けなければなりません。
場所によっては、それがとても難しく厳密な下見が必要な場合があります。

溶け込むための手段その1「軽バン」

大げさな話ですが、住宅街に黒塗りのセダンが何時間も路駐していたらどうでしょうか?
あっという間に通報されてしまいます。
それでなくとも、普通の車でさえ「邪魔くさい」という理由だけで通報されるご時世です。

では、これが作業用の荷物をのせた軽バンだったらどうでしょうか?
「何か工事作業でもやっているのかな?」と気に止める人は激減します。
そして、作業着を着た調査員はわざと「助手席」に乗ります。
あとは適当に雑誌やスマホでも閲覧しながら対象者の出を待つだけです。

そのまま追いかけるのか?いいえ
別の場所で待機している調査員が連絡を受け、尾行を開始するのです。

溶け込むための手段その2「立ち話」

さすがに何時間とはいきませんが、立ち話も有効です。
いかにも「近所のご婦人」といった格好の女性と男性が立ち話をします。

この男女が実はどちらも調査員なのです。
小1時間程度なら何の疑いもかけられることなく道路で立ち続ける事ができます。
対象者が出てきたら二人のどちらか、もしくは連絡を受けた別の調査員が尾行を開始します。

溶け込むための手段その3「交通量調査員」

主要道路に面したマンションなどへの張り込みなどで有効です。
パイプ椅子と作業着、計数器を適当に準備し、交通量調査員のフリをします。
誰からの気にも止められる事なく、帽子を深くかぶっていれば顔を覚えられる事もないでしょう。

しかも、椅子に座っているので張り込みがかなり楽です。
前2つと同様、対象者の出を確認したら、連絡を受けた別の調査員が尾行を開始します。

我々はこのように対象者の視認を目的とする要員を「面取り要員」や「当て馬」と呼んだりします。
どれだけ警戒している人物でも、余程のプロでない限りこれらの「面取り要員」達には気づけません。

実際のところ、近くにコインパーキングがあったり、バス停があったりとどうにかなる場面も多いのですが、どうしようもない場合我々探偵はこのような手段を用いて周囲に溶け込み、対象者の認識から外れるのです。
「面取り要員」も、対象者の視認を追え相棒にバトンタッチしたなら、悠々と車で着替えて、追跡中の調査員に追いついて補佐に回るのです。

あなたの家の周りで世間話をしている二人組
通勤しているオフィスビル出入り口前で交通調査をしている男
通勤経路でティッシュ配りをしている女

そんな人達を見かけた事がありますよね、
ひょっとすると、彼らはうちの調査員かもしれません。