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不必要な調査の延長

完全成果型の報酬体系を採る探偵事務所を除き、原則として調査費用は時間単位で発生します。
そのため、証拠が確保出来なかった場合はその分報酬が嵩むことを意味します。
システムを悪用した探偵事務所・興信所にはくれぐれも注意が必要です。

長期になるほど高額に

時間に追われる男性

探偵事務所によって料金体系は異なりますが、「1時間辺り〇〇万円」「1稼働(3~4時間)辺り〇〇万円」といったように、調査に掛かった時間によって料金が発生するパターンがほとんどです。

つまり、調査が長引けば長引くほど調査料金が発生し、長期調査は探偵事務所・興信所側から見ると「短期よりもオイシイ案件」ということになります。
もちろん、それだけ期間を要する膨大な調査となるのであれば致し方ありませんが、中には運良く数時間で完了することも珍しくありません。

例えば浮気調査に関して言えば、調査対象がいつ行動を起こすか(浮気するか)が分かりませんから、1日3時間の調査が10回必要となってしまうこともありますし、逆に数時間であっさり証拠をゲットしまうこともあります。

活動報告書について
探偵の活動報告書のイメージ

依頼者には「活動報告書」を提出することで、調査状況について進捗を共有します。(※最終的に提出する「調査報告書」とは異なる書類です。)
活動報告書には「○時○分~○時○分A駅からB駅まで対象者を追尾」「○時○分~○時○分まで勤務先前で対象者を張り込み」など、その日行った調査を細かく記載いたしますので、どのような調査が実施されたのかを知ることができます。

しかしながら、当該書類に関しては法律上の取り決めがあるわけでは無く、あくまで任意書類になりますので、必ずしも本当のことが書かれているとは限らない点に留意ください。
しかし、活動報告書に嘘を記載すれば明らかな契約違反となりますし、報告をしなければならないという“プレッシャー”を調査員に掛けることが可能です。

ただし、嘘の記載どころか報告を一切しないという悪徳業者も少なからず存在しておりますので、契約時に活動報告書のテンプレートを見せてもらうなど事前にしっかりと確認するようにしてください。

パック料金をオススメしない理由

浮気調査を検討する男性

パック料金とは「3時間の調査を10日間実施し〇〇万円」「浮気調査1か月プラン〇〇万円」といったように、予め料金の上限や調査時間が決められているプランのことです。

“通常120万円の調査費を60万円で!”といったようにお得感をアピールしておりますが、本来不要であったはずの調査費用まで発生する恐れがありますので、個人的にはオススメ出来ません。
もちろん、調査の内容によってはパック料金の方がお得な場合もあります。

例えば、素行調査や婚前調査については、行動や身元(どこの誰か・どのような人なのか等)を調べるサービスですので、時間を掛ければ掛けるほど信憑性が高まります。

このように、「ゴールが無いもの」に関してはパック料金、「ゴールがあるもの(浮気の証拠など)」については時間制を取るなど、上手に使い分けるようにしてください。

追い過ぎるのは危険

悪徳業者は、「もう少しで証拠を掴める」「この予算ではまともな証拠は取れない」などといい、高額なパック料金や調査の延長を求めます。
依頼者の多くは、ここまでお金を使ったのだから諦め切れない・今まで使ったお金が無駄になる等の心理が働き、ついつい追加料金を支払ってしまいます。

これを「サンクコスト効果」と呼び、悪徳探偵事務所はこの心理を巧みに利用し、不当な利益を得ているのです。
確証があるならいざしらず、もしかしたら浮気をしているかもしれないという程度で数十万円・数百万円のお金を使うのは大変もったいないと言わざるを得ません。
追加調査を依頼するのはある程度の証拠を掴んでからにしましょう。

調査は「信頼関係」で成り立つ

探偵と握手を交わす男性

調査業務はプラックボックスになりがちな仕事ですので、不透明な部分が多く、依頼者との信頼関係がとにかく重要となります。
探偵事務所がしっかりと調査をしているのか、依頼者に寄り添い親身に対応しているのか、報告を受けた人員を本当に稼働させているのか…

ラーメン屋のように行きつけがあれば良いのですが、調査を依頼するなど一生に一度有るか無いかの出来事ですから、残念ながら口コミや実績などの客観的な情報から判断する他ありません。
出来るだけ多くの事務所を回り、心から信頼出来る探偵事務所を選ぶようにしてください。

無料相談等を活用すれば、コストを掛けずに多くの事務所を回ることが可能です。
料金ももちろん大事ですが、誠心誠意を持って調査に務めくれそうか、しっかりと見極める必要があります。