料金形態をプロが解説
探偵事務所・興信所の料金は「成果型」「時間型」「パック型」の3種に分けられます。
当ページではこれら料金形態について詳しく説明していきたいと思います。
浮気調査料金の違い
「成果型」「時間型」「パック型」
まずはこの料金形態がどのように異なるのか、実際の算出例を交えてご紹介していきます。
成果型報酬
文字通り「証拠が取れなければ無料」という報酬算定方法です。
浮気の証拠さえ掴めれば配偶者と浮気相手に対して慰謝料を請求できますので、報酬を払いすぎてマイナスになる…ということがありません。
しかし、証拠が不十分(裁判に負ける)又は弁済能力が無い等、慰謝料が支払われない可能性がありますので過信は禁物です。
また、証拠を掴めなければ報酬が発生しないので業務懈怠の心配がありませんが、以下2つの算定方法に比べて報酬の基礎ベースが高いというデメリットがあります。
時間型報酬
「時間に応じて支払う報酬が変わる」という料金形態です。
1時間単位又は1日単位が一般的ですが、探偵事務所によって条件が異なりますので事前にしっかりと確認しておく必要があります。
証拠が掴めなければ多大な損失となってしまう反面で、ピンポイントで利用すれば最も費用が抑えられる正に“諸刃の剣”と言えるでしょう。
なお、事前に予算(上限)を伝えておけば、莫大な費用を請求される心配がありません。
パック型報酬
パック型とは「浮気調査の方法に応じて料金が決まる」という報酬形態です。
浮気調査には様々な方法がありますが、事前に方法を指定しておくことで費用を安く抑えることができます。(例:出張先に同行してほしい等)
成果型と似ておりますが、業務の成否にかかわらず料金が発生する点で異なります。
料金の構成
3種類の料金形態をご紹介いたしましたが、これはあくまで「基本料金」のお話です。
探偵事務所の中には基本料金の他に「必要経費」が掛かる場合があります。
(1)基本料金 | タイムチャージ料・人件費・延長料金 |
(2)成功報酬 | 証拠が得られた場合に支払う料金 |
(3)必要経費 | 宿泊費・ガソリン代・機材費・車両費 |
なお、完全な成果型を取っている業者もいれば、基本料金を設定しつつ成功した場合に追加で報酬を得るという料金形態の業者もいます。※上記(1)+(2)の形
また、必要経費については基本料金に含んでいるケースもあれば、調査終了後に実際に掛かった金額を支払うというケースもあります。
実際の報酬例
明細 | 報酬 | |
---|---|---|
A社 (基本料金+必要経費) |
1時間1万円・40時間・必要経費5万円の場合 (10,000円×40時間)+50,000円 |
45万円 |
B社 (完全成果報酬) |
基本料・諸費用無し ※浮気の証拠を確保できた場合のみ |
50~100万円 |
C社 (基本料金+成功報酬) |
1時間7千円(経費込み)・30時間・成功報酬20万円の場合 (7,000円×30時間)+200,000円 |
41万円 |
基本料金は安かったが成功報酬が高かった・必要経費と称し高額の請求をされてしまったといったケースもありますのでご注意ください。
基礎的な報酬形態だけではなく、最終的にいくらかかるのか・費用の目安はどのくらいなのか等もしっかりと確認しておきましょう。
上手く利用してコストダウン
「興信所=高額」というイメージを持つ方も多いですが、料金形態を理解し上手に活用すれば大きくコストを抑えることができます。
なお、浮気の証拠を掴んだ場合は多くの方が慰謝料請求をするかと存じますので、弁護士費用のことも視野に入れておかねばなりません。
あらかじめ興信所・弁護士事務所双方に相談し、しっかりと予算計画を立てておくことを強くおすすめいたします。
証拠が掴めなければ報酬も発生しない「成果型」が非常に人気ではありますが、報酬のベースが高いというデメリットもあります。
なお、既に浮気の事実・密会のルーティーンを掴んでいるのであればピンポイントの依頼(時間型)がおすすめです。
また、せっかく証拠を掴んでも裁判で使えなければ意味がありませんので、実績のある探偵事務所の方が間違いない選択であると言えます。