弁護士事務所選び
浮気の証拠は確保できましたので、次のステップに進むことになりました。
表題の通り、私が弁護士事務所に依頼をした理由からまずはお話していきたいと思います。
弁護士に依頼した理由
浮気をされてしまった私ですが、本音を申しますと「離婚」「慰謝料請求」等を行う気持ちがすぐに芽生えたわけではありません。
妻を愛していましたし、何か理由があるのでは・自分に原因があったのでは、と自分なりに良い方に良い方に考えておりました。(今思えば、そう考えなければ自我が保てなかったのかもしれません。)
しかしながら、離婚するにしても・再構築を目指すにしてもこのまま放置するわけにはいきませんので、第三者を交えて話し合う必要があると考えたのです。
そこで、ベタではありますが弁護士事務所に一度相談をしてみることを決意しました。
弁護士なら全てを代理できる
今回のことで、私なりに色々と法律を調べてみました。
まず、浮気自体は罪(刑罰)に問われることはありません。
したがって、浮気をした配偶者やその相手に制裁を加えるのであればお金で償ってもらうしか無い(慰謝料請求)ということになります。(もちろん、離婚によって社会的な制裁も受けるかもしれませんが、直接的な罰とは異なりますのでこちらでは割愛します。)
弁護士は交渉のお手伝いだけではなく訴訟を提起する場合にそのまま代理人となることが出来ますので、スムーズに手続きが可能だと感じました。
あとは、離婚・慰謝料請求になった際、どのような書類や証拠が必要になるのかをしっかりと確認・相談しておきたいという思惑もありました。
以上が弁護士に依頼をしようと考えた経緯です。
弁護士の選び方
専門分野が細かいため、やはり離婚を専門に扱っている方のほうが安心です。
弁護士には知り合いがいませんでしたので、出来るだけ近所で離婚や慰謝料請求に強そうな弁護士さんを探しました。
こちらはインターネットで検索すれば大量にヒットしますので、まずはいくつかの法律事務所を訪問し、頼れると感じた方に依頼すると良いでしょう。
なお、地元の弁護士会や法テラスでも紹介してもらうことが可能ですので、インターネットが苦手な方は実際に同機関に足を運んでみても良いかもしれません。
法律相談で確認したこと
法律相談では、前述した通り以下2点について重点的に確認しました。
(1)慰謝料請求をする場合の条件
(2)証拠は現在のもので足りるか
慰謝料請求の要件について
慰謝料請求は、正式には「不法行為に伴う損害賠償請求」といいます。
同請求をするために必要な条件について弁護士さんに確認したところ、以下の通り回答してくださりました。
- 慰謝料請求の要件まとめ
-
相手に故意または過失があること
実際に損害が発生していること
保護されるべき権利があること
権利の侵害行為があること
因果関係があること
簡単にまとめますと、このようなイメージです。
「故意または過失」は浮気をしているという認識があれば問題なく、配偶者に対する請求であれば特に立証する必要もありません。
なお、「損害」には精神的な苦痛も含まれますので、不倫が原因の場合は立証が不要だそうです。(交通事故等の場合は怪我の具合で変動します。)
「保護されるべき権利」とは、簡単に言うと契約上の約束事だとお考えください。
婚姻は特段の事情が無い限りは夫婦が共に互いに支え合わなければなりませんので、保護されるべき権利に当たり、権利の侵害は文字通り同権利が侵害されていることを指します。
「因果関係」とは“侵害行為があったから損害が発生した”ということです。
精神的な苦痛は浮気によって生み出されたものですので、こちらも基本的には立証を要しません。
証拠について
私が弁護士さんにお見せしたのは自分で調査した際の「GPS記録」と、探偵事務所で掴んでもらった「ラブホテルに入る瞬間の写真」です。
まず、やはりGPS記録については直接的な証拠にはならないということでした。(これは以前にもお伝えした通りですね。)
次に写真の方ですが、こちらは証拠としての能力は十分という回答でした。
ただし、浮気相手にも慰謝料請求をする場合は「既婚者であることを知っていたこと」を立証しなければならないため、その辺りの証拠もあるとより良いとの事です。
例えばメール・ラインで“旦那さんにバレないようにね”と言っている等ですかね。
なお、知らなかったという主張は中々認められないようで、仮に職場が同じであれば“知っていて当然”とみなされるケースがほとんどのようです。
法律相談で見えた課題
今回の法律相談では「故意・過失の立証」が課題だと感じました。
よく考えたら浮気相手の素性等については全く意識しておりませんでしたし、浮気相手に対して慰謝料を請求するという発想がそもそもありませんでした。
これにつきましては興信所の方で追加調査を依頼する形で対応したいと思います。
以上が弁護士選定から法律相談までの流れでした。
なお、興信所の追加調査の結果、浮気相手は妻の上司だったようです…
そのため、故意・過失の問題もクリアですね。
相談の結果を踏まえ、離婚するのか・再構築するのかをじっくりと考えたいと思います。