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尾行の基本をプロが解説

尾行は、浮気調査の基本中の基本です。
ドラマや映画とは一味違った「実際の尾行の様子」「基本的な考え方」等をお伝えしたいと思います。

尾行の準備

サングラスで変装する

追跡のテクニックを学ぶ前に、まずはしっかりと準備を整えましょう。
テクニックももちろん重要ですが、それよりも「準備」「シミュレーション」「想像力」の方がはるかに大切です。

まずは服装から
不自然な変装

追跡を開始する前に、対象者がどこに向かうのか・どこに行く可能性があるのか、についてしっかりと考察しておいてください。
なぜならば、尾行がバレないようにするには“溶け込むこと”が第一だからです。
対象者が向かう場所によってはスーツの方が自然かもしれませんし、カジュアルな服装の方が溶け込めるかもしれません。 衣装が不足しているのであれば必ず事前に準備しておきましょう。
「自然にふるまう」という点を意識することから始めてみてください。

車の場合はタクシーがベター

浮気調査の場合、食事の様子やホテルへインする瞬間を狙うため、車又は徒歩で追跡するのが基本となります。
ただし、都市部を車で移動する場合はすぐに車が止められなかったり停車の際に対象者を見失ってしまったりする可能性がありますので、可能であればタクシーを使った方が良いでしょう。

なお、自身で車を運転する場合は、マイカーは避けレンタカーを使う又は友人の車を借りるなどの工夫を施してください。
行き先が分かっている場合は事前に現場の下見をしておき、追跡をシミュレーションしておくことも重要です。

2人での追跡が望ましい

漫画やドラマで行われる尾行とは違い、街中での追跡は想像以上に難しいものです。
一旦見失うとリカバリーが困難であり、探し回っていたところ対象者とばったり会ってしまった…なんてこともあり得ます。

そのため、街中で尾行する場合は2人以上で追跡するのがセオリーです。
いずれか一方が対象者を見失ってももう片方がしっかりと追っていればリカバリーできます。
可能であれば知人や友人にお願いし、2~3人体制で追うのが良いでしょう。

誰でもできる!簡単尾行テクニック

対応力に優れた探偵の変装

はっきり申し上げますと、プロとそうでない方の違いはズバリ「対応力」です。
尾行は、10回行えば10通りそれぞれで対応の仕方が異なります。

予期せぬ事態に対してどのように行動すべきなのか、万が一見失ってしまったときどのようにリカバリーするか等、現場スタッフには大きなアドリブ力が必要です。
探偵事務所・興信所のスタッフは、何十・何百もの場数を踏みテクニックを磨きますので、対応力に関しては足元にも及ばないでしょう。

しかしながらテクニックや心構えについては誰でも身に付けることが可能です。
セルフ調査を行う場合には是非以下の項目を試してみてください。

堂々と振る舞う

尾行に不慣れな人は、対象者の一挙手一投足に反応してしまいがちですが、それでは傍から見るととても怪しく映ってしまいます。
距離を十分に取っていれば、よほどのことが無い限り気付かれることはありませんので、距離を保ちつつ堂々と振る舞いましょう。
なお、夜に真っ黒なサングラスをかけてしまっては逆に目立ってしまいますので、メガネやマスク等で自然に顔を隠すようにしてください。

最悪を避ける

尾行に於いて最悪なのは「対象者にバレること」に他なりません。
一度でもバレてしまうと、当然ですがその後対象者や浮気相手は警戒するようになってしまいますので、証拠を掴む機会は永遠に失われます。

最悪の事態を避けるためにも決して無理をしないバレそうになったらすぐに撤退するという点を心がけましょう。
なお、余談ではありますが、プロであっても一度で証拠を掴めることは少ないです。
慎重に調査を行い、少しずつ証拠に近づいてゆくのです。

距離感を掴んでおく
尾行する時の距離感

人込みであれば比較的近づいても怪しまれることはありませんが、セルフ調査の場合はこちら側の顔を知っているわけですから、ある程度距離を取っておいた方が無難です。
しかし、ずっと追尾していると距離感が狂ってしまい、近づきすぎて顔を見られてしまったり、はたまた離れすぎて見失ってしまったりします。

そのため日頃から距離感を掴む練習をしておきましょう。
いきなり振り返られても20mほど離れていれば顔を見られる可能性が低いため、路線バス2台分ほどの距離を開けておくようにしてください。(路線バスの長さが1台当たり10mほど)
もちろん、この距離はあくまで例であり、イメージしやすいものがあれば他のものでも構いません。(テニスコートや25mプールの横幅など)

時間を掛けて丁寧に尾行すればプロでなくても証拠を掴める可能性があります。
しかし、相手にバレる危険性を高める・時間が掛かってしまう等のデメリットがあり、強い覚悟と忍耐力が必要です。
いつまで浮気が続くのかは分かりませんので、興信所に依頼するというのも一つの手です。